こんにちは。たむ(@tamumat1111)です。新築戸建てを計画中です。
家づくりを依頼する工務店も探し中です。
前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら。
前回の記事では、優良工務店のリストを作ってみましたが、今回は私の価値観で「私ならここの工務店に詳しく話を聞きに行きたいかな」という内容です。
それらの工務店をそれぞれ深掘りしていき、私が依頼する候補にするかどうか考えていきます。
判断基準としては、
・工務店のこだわりや、標準仕様が私の考えと合うかどうか
・施工写真がある場合は、デザインが好みであるかどうか
そういったところから考えます。
私は家づくりについては検討段階で、具体的に動き出すのはもう少し先です。
その経過はこちらです。
ただ、そろそろ会社選びも考えていきたいと思っています。
色々と工務店の情報を漁っているところですので、得られた情報から私の考えをまとめていきたいと思います。
ちなみに、私は工務店に家づくりを依頼する予定です。
そんな工務店推しの考えはこちらにまとめています。
ただ、最初から工務店ありきではなく、ハウスメーカーにも話を聞いて考えていきたいと思っています。
ハウスメーカーについては、基本的に全国各地に展開しているので多くの情報があります。
しかし、宮城県内の工務店については情報があまりないため、情報を収集しながら、記事をまとめていきたいと思います。
記事が長くなってしまいましたので、目次から読みたい項目へ飛んでいただければと思います。
前回のリストの工務店をチェック!
前回リスト化した工務店それぞれについて、調べて分かったことと私の考えを記載します。
パズルハウス株式会社
宮城県東松島市野蒜ケ丘2丁目34番地2
https://pzlhouse.jp/
特徴として、価格の安さがあります。
一般的な家の大きさで1000万円代で建てられるということで、ローコストと言えると思います。
価格を安くするために、プラン集から選んでもらい、そこから間取りを調整する、というやり方があるようです。
規格住宅といった感じで、決まった間取りから選ぶことでコスト削減につなげています。
もちろん、施主が持ち込んだプランで完全自由設計も対応可能なようです。
また、社長が基本1人で対応することが多く、少人数で切り盛りしている会社です。
基本的に窓口も社長のようです。
HPにも顔写真が載っています。
価格を安くするだけでなく、高性能にもこだわっています。
耐震等級は2か3の取得を推奨しています。
ただし、基本は品確法による耐震等級取得のようです。
要望により許容応力度計算も対応できるそうです。
UA値0.34以下(地域区分4,5地域でHEAT20 G2グレード)を推奨しています。
赤丸部分がとりあえず見積を出す際の等級のようです。要望があればこれ以上も対応可能ということです。
社長のブログはこまめに更新されていて、社長の人となりがよくわかります。
そして、一番大きな特徴が、フィッティングルームです。
実物大の壁を動かしながら、実際に間取りを調整することができます。
家具も置いてあるので、実際の暮らしがよりイメージしやすいです。
これは一度試してみたいですね。
場所は109シネマズ富谷 1階にあります。
このフィッティングルームですが、2022年4月末に退店する予定のようです。
ご利用をお考えの方は急いだ方が良いと思います。
施工可能地域は宮城県全域です。
私はパズルハウスを依頼する候補に・・
結論ですが、私はパズルハウスを候補に入れます。
高性能な住宅を施主の要望に合わせて柔軟に対応してもらえそうです。
そして、ローコストに力を入れているので、私の要望を全て入れても予算内に収まる可能性が高いです。
そういった所が魅力です。
ただ、気になる点が三点あります。
まず一点、温熱環境についてどこまで検討してもらえるか、です。
温熱環境を整えるには断熱性能のUA値や気密性能のC値だけでなく、
冬の日射取得と夏の日射遮蔽や、空調計画が重要になります。
計画地での夏と冬の日射量のシュミレーションや、適切な空気の流れについて検討されているか
は気になります。
間取りを施主と一緒に決めることができるということから、そのあたりのシュミレーションを疎かにしているのではないかと気になります。
次に、デザインについてです。施工例を見る限り、デザイン的には私の好みのものはありませんでした。
デザインはあまり期待できないので、自分で考えるか、別途プロに依頼するか考える必要があります。
最後は標準仕様についてです。
トイレの標準仕様がリクシルかジャニスとなっています。
私としては、トイレはTOTOと決めています。理由は色々ありますが、製品の質が一番信頼できるからです。
TOTOのトイレが標準仕様外なので、割高になるか、そもそも選択不可能なのか。
このあたりは実際に話を聞いた際に確認したいと思います。
ということで、私はパズルハウスを候補に入れます。
何か進展があったら追記するか新たに記事にしたいと思います。
有限会社今野建業
宮城県伊具郡丸森町金山字町40
http://konnokengyo.co.jp/company/
HPから (一社)新木造住宅技術研究協議会(新住協) に加入していることが分かります。
HP内にはあまり情報がないですが、以下の記事には建物仕様が詳しく書かれています。
この記事のように、設計は基本的に外注しているようです。
パッシブハウス・ジャパンに掲載されている仙台パッシブハウスの施工を手掛けています。
施工可能地域は宮城県は丸森町から仙台市まで、福島県は福島市内までとなっています。
私は今野建業を依頼する候補に・・
結論ですが、私は今野建業を候補に入れます。
といっても、現段階では判断できる情報が少なすぎます。
資料請求できるかどうかもHP上では確認できないので、問い合わせて実際に話を聞かないと分かりません。
実際に話を聞くことが出来たら追記したいと思います。
ソネケン(株式会社 カネソ曽根建業)
宮城県仙台市泉区八乙女4-9-7
https://www.soneken.co.jp/
「心を満たす、木の住まい」をテーマに上質な住宅を手掛けています。
FPの家グループ会員であり、FP工法を採用しているほか、独自工法である「ソネケン工法」を採用しています。
FP工法についてはこちら。
HPには記載が見当たりませんが気密測定を行っているようです。
標準仕様として床は無垢材、壁は漆喰塗壁又はエコクロスと、自然素材の使用を重視しています。
木材は日本産を用いていて、森林の需要と供給を生み出すことにより木資源の循環を推進しています。
住宅タイプは3種類あり、
1.スタンダードタイプの「八乙女モデル」
明るく爽やかなテイストが特徴。自社設計・施工となります。
洋風タイプもあるようです。
2.設計事務所がデザインした「Hakutai」
設計事務所rengoDMSとコラボしているとのこと。
こちらも洋風タイプがあります。
3.セミオーダー住宅の「沖野モデル」
平屋、平屋+ロフト、2階建ての3タイプがあります。
そのほかにローコスト住宅も手掛けていますが、これはグループ会社の対応になるようです。
また、ソネケンは住友林業指定工事店です。言われてみると住友林業のような雰囲気を感じます。
施工可能地域は記載がありませんが宮城県全域かと思われます。
私はソネケンを依頼する候補に・・
結論ですが、私はソネケンを候補に入れません。
理由ですが、HPを見て思ったのが、住む人に寄り添う家づくりという感じがあまりありませんでした。
例えば、要望に柔軟に対応した家づくりとか、家族の要望を丁寧にヒアリングするとかですね。
家のこだわりはよく分かるのですが、それが住む人にとって住みやすい家かどうかが大事だと考えます。
そういったところが伝わる会社が私は魅力的に感じます。
外観や内装のデザインは好みに近い感じなんですけどね。
株式会社高橋工務店
宮城県柴田郡大河原町錦町6-6
http://e-5610.co.jp/
FPの家会員であり、全棟気密測定を行っていることが確認できます。
HPは内容があっさりしていますが、施工事例の写真が沢山載っています。
雰囲気はナチュラル系が多い気がします。
Facebookやスタッフブログはまめに更新されていて、工事の進捗が詳しくわかります。
施工可能地域は宮城県柴田郡(大河原町、柴田町、村田町)、白石市、角田市、岩沼市、名取市です。
私は高橋工務店を依頼する候補に・・
結論ですが、私は高橋工務店を候補に入れません。
理由ですが、単純に私が建てる予定の仙台市が施工可能地域でないからです。
調べてから気づきました。。
有限会社あすなろ住建
宮城県栗原市栗駒稲屋敷赤坂12
FPの家グループ会員であり、FP工法を採用しています。 もちろん気密測定も行っています。
施主の希望を聞き、要望に合わせた提案を行います。
モダンスタイルの他に和風スタイルも得意としています。
施工可能地域は記載が見つかりませんでした。
HP上はあまり情報がありません。
2021年4月にHPをリニューアルしたばかりなので、これからの情報掲載に期待しましょう。
Instagram,Facebookはちょくちょく更新されているので、こちらから近々の様子がわかります。
私はあすなろ住建を依頼する候補に・・
結論ですが、私はあすなろ住建を候補に入れません。
理由ですが、会社の所在地が栗原市であり、仙台市からちょっと遠いからです。
打ち合わせなどを考えると移動が大変そうです。
栗原市周辺なら候補に考えられたと思います。
この実例はかっこよく、おしゃれに見えます。
建築工房DADAとコラボした住宅のようです。
株式会社イノーバ
仙台市宮城野区日の出町2-2-45
http://www.housing-innova.jp/
(一社)新木造住宅技術研究協議(新住協)マスター会員です。
イノーバのこだわりは、高性能住宅です。
具体的には6つの項目にこだわることで、快適な住環境を実現しています。
施工可能地域は記載がありませんが、岩手県の施工例がありました。
宮城県はほぼカバーしていると思われます。
私はイノーバを依頼する候補に・・
結論ですが、私はイノーバを候補に入れません。
理由ですが、あまり魅力的に見えませんでした。
高性能住宅を売りにしているのは分かりますが、それ以上の他社との差別点がHP上だけでは見当たりません。
そして、高性能を売りにしている割に、窓は樹脂サッシペアガラスが標準です。
窓は、より結露しにくい樹脂サッシトリプルガラスにすべきと考えていますので、ちょっと考えが合わないと思います。
また、HP上に熱損失係数のQ値がよく出てきますが、これは古い基準で使われる数値です。全く使われない訳ではないですが。
新しい基準であるUA値についての記載が全くないので、昔から内容が更新されていないのでは、と思ってしまいます。
SNSもやっていないようなので、近況もよく分かりません。
ちょっと不安な部分が多くあります。
有限会社鎌田工務店
仙台市泉区将監4-21-10
https://www.kamata-k.jp/
施工例の写真は上のHPからご覧ください。(転載NGのため)
こちらも新住協マスター会員です。
東北電力認定のeハウスビルダーであり、基本的にオール電化住宅です。
工法は2×4工法の他に2×6工法を採用しています。
全棟気密測定を行っており、目標C値は0.5以下です。
また、全棟燃費計算しており、年間のエネルギー消費量を算出しています。
モデルハウスは2×6工法で、UA値0.46、C値0.7となっています。
無垢床、羽目板天井、珪藻土塗り壁など、標準で自然素材を提案しています。
HP上では建築の進捗状況をブログで公開しているほか、Q&A集が掲載されています。
Q&A集を見て気付いたのですが、鎌田工務店は、かなり詳しい提案を無料でしてくれるようです。
・プランの提案(立面図、平面図、イメージパース(外観や内装イメージ))
・白模型の作成
・総資金計画見積書(外構工事やローン手数料、登記費用など家にかかる費用全ての計画書)
・納得いくまでの複数回の打ち合わせ
・カラーコーディネート、ショールーム見学
ここまでが無料です。
ここまで無料でやってくれるところは少ないんじゃないでしょうか。
そして、追加工事が出ないように契約前に全ての仕様を決めます。
資金計画が崩れないため安心して契約できます。
平均引渡し坪単価は60万~68万と記載があります。引渡し単価の定義が曖昧ですが、諸費用や設計費用も含まれていると思われます。
施工可能地域は仙台市内とその周辺地域となっており、会社から車で1時間程度となっています。
私は鎌田工務店を依頼する候補に・・
結論ですが、私は鎌田工務店を候補に入れたいのですが…入れません。
理由は、全棟オール電化住宅という所にあります。
私の理想としては、乾太くんを入れたいと思っています。
乾太くんは、ガスを使う衣類乾燥機なので、住宅にガスを通す必要があります。
そうすると、オール電化住宅ではなくなってしまう訳で、鎌田工務店ではそれができないのではないかなと。
衣類乾燥ならドラム式洗濯乾燥機でもできるのでしょうけど、乾太くんのふんわり感に憧れます。
今の段階では、それを諦めてまで鎌田工務店に依頼する理由がありませんので、候補には入れません。
乾太くんは必要ない!と考えが変われば、候補に入ります。
ハンズホーム株式会社
宮城県多賀城市大代1丁目3-1
こちらも新住協マスター会員であり、宮城支部長のようです。
第1種熱交換換気、トリプルガラス樹脂サッシ、床下エアコンを標準仕様としています。
耐震等級は3を標準としています。計算方法は性能表示計算か許容応力度計算か不明です。
温熱性能としては、UA値0.35以下、C値0.7以下としています。
断熱材は壁、屋根は高性能グラスウール16Kを使用しています。
壁:210mm(充填断熱105mm+外部付加断熱105mm)
屋根(天井):315mm
基礎断熱:防蟻EPS特号75mm(外部)+EPS特号75mm(内部・土間下)
とHPに記載があります。
HP内にブログがありますが、それほど頻繁に更新はされていません。
ハンズホームについては、以前資料請求をしました。
主にHPで掲載されている内容が載っていましたが、その他に新住協で作成している資料がありました。
漫画形式で読みやすい内容でした。
私はハンズホームを依頼する候補に・・
結論ですが、私はハンズホームを候補に入れます。
理由は、性能について問題ないと思っているからです。
床下エアコンを標準仕様としており、安心して施工を任せられそうです。
また、小屋裏収納が欲しいと思っているので、ほとんどの施工事例で小屋裏収納があるハンズホームに魅力を感じます。
デザイン面については、正直あまり好みの感じではないので、 別途プロに依頼するか考える必要があります。
鈴木環境建設株式会社
宮城県石巻市南中里2丁目5-15
HEAT20会員であり、パッシブシステム研究会会員です。
パッシブシステム研究会とは、自然の力を利用するパッシブ換気システムの開発・普及を進めている団体です。
ほとんどの会員が北海道内である中、東北では唯一の会員です。
自然の力(建物内外の温度差)によるパッシブ換気システムが採用可能です。
これが鈴木環境建設の特徴です。
パッシブ換気システムが正常に作動するには構造、性能に条件があり、それを満たす必要があり、高度な技術を持っている証です。
この換気システムは、建築基準法の換気設備に該当しないので、別途トイレや浴室には換気設備を設ける必要があります。
また、鈴木環境建設は「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を2012年度から8年連続で受賞しており、2018年度には最高賞の大賞を受賞しています。
大賞を受賞したシリーズ名は、both eco+となっており、このパッシブ換気システムを採用した独自工法の名称です。
both eco+ 工法の断熱構成は、
壁:撥水グラスウール20K 120mm+ネオマフォーム50mm
天井断熱:撥水グラスウール20K 240mm+ネオマフォーム50mm
基礎外断熱:押出法ポリスチレンフォーム3種b100mm
となっています。
このパッシブ換気システム以外にも、通常の第1種熱交換換気システムを採用することも出来ます。
性能としては、外断熱+内断熱で、Q値(熱損失係数)0.7W/m2K、C値0.3cm/m2以下を実現しています。
玄関ドアは木製を採用しており、高断熱のものになります。
四季の変化による日射を窓や庇でコントロールするほか、土地の立地環境を踏まえて通風や採光に考慮して設計を行います。
年間着工棟数は、令和2年度の実績で6棟です。
最大で年間10棟の着工となるそうです。
耐震等級3を取得しており、全棟許容応力度計算を行っています。 外注せず自社で行っているそうです。
断熱性能は、UA値0.21~0.24であり、HEAT20 G2,G3グレード相当です。
C値は0.2~0.4程度です。
鈴木環境建設についても以前資料請求をしました。
届いた資料は、施工例の冊子と、会社の取り組みを紹介した冊子、省エネ住宅の手引きの冊子、技術的な資料4冊です。
技術的資料は、専門的な内容が多く、なかなか勉強が苦手な人には理解するのは難しい内容かな、といった内容でした。
例えば、外壁の熱貫流率の計算方法から外皮平均熱貫流率(UA値)の計算方法、気密測定の方法などについて紹介をしています。
これくらいの知識を持って家づくりに取り組んでいるのが分かります。
個人的に参考になったのは、太陽光発電についての冊子です。
主要メーカーの1kWあたりの価格や発電効率、1㎡あたりの発電量など、太陽光発電について詳しい解説が載っていました。
私は鈴木環境建設を依頼する候補に・・
結論ですが、私は鈴木環境建設を候補に入れます。
理由は、家づくりに真剣に取り組んでいると感じるからです。
同社は地球環境を考えて企業活動を行っています。
請求した資料によると、鈴木環境建設はSDGsの掲げる17の目標について、会社独自の取り組みを定めています。
同社は省エネ住宅を作ることで地球環境へ貢献しています。
私個人としては、地球環境に優しいかどうかは特に重視していませんが、
省エネ住宅を建てることへの熱意が、資料のボリュームから感じられました。
そして「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」 の受賞経験が何回もあり、信頼して任せられそうです。
また、住宅性能はトップクラスの高さであり、HEAT20 G2~G3レベルの断熱性能が標準です。
デザインもおしゃれに見えるものが多く、好みの見た目の施工例もありました。
アサヒアレックス東日本株式会社
仙台市太白区長町南4丁目11-18 2F
https://sendai.asahi-alex.co.jp/home/
パッシブハウスジャパン賛助会員であり、HEAT20の会員です。
アサヒアレックス東日本はアサヒアレックスグループの一つの会社です。
アサヒアレックスグループは注文住宅販売のほか、建築設計や不動産事業、アフターサービスや介護事業など幅広く行っています。
地場は新潟県であり、その他に宮城、埼玉、福岡を施工エリアとしています。
全棟で許容応力度計算を行っており、制震ダンパーを標準で採用しています。
LCCM住宅の認定を受けることができ、補助金を活用することが出来ます。
構造は接合部が金物であり、耐力面材を組み合わせた工法です。
断熱性能はUA値0.3以下、HEAT20 G2が標準であり、HEAT20 G3も可能です。
気密性能のC値は平均0.38となっています。
また、省令準耐火構造が標準です。
施工体制についてはアサヒ建友会という職人のグループがあり、高い品質で施工を行っています。
アサヒアレックスではデザインについてもこだわりを持っており、
アサヒアレックスのデザインに大切なことは、この三つです。
1.見た目のデザイン
2.機能のデザイン(間取りの使い勝手や、日当たり、風通しなど)
3.性能のデザイン(耐力壁のバランスや気密性、断熱性、メンテナンス性など)
この三つを踏まえて、「一邸一品」の家づくりをしています。
単なる見た目の美しさだけでなく、“開放的なプランニングであっても、寒さ暑さのない、快適性”や“大きくスパンをとばした、広々とした空間”など、お施主様の理想を叶える技術についても、日々、研究を重ねています。
https://sendai.asahi-alex.co.jp/home/about/
以上のように考えており、施主の理想に近づけるよう努力をしています。
アサヒアレックスには、独自の空調システムがあり、「極空(ごくう)」「スーパー極空(ごくう)」と呼ばれています。サイヤ人みたいな名前ですね。
仕組みとしては、極空は床下のエアコンから1階の冷暖房を行い、2階は各部屋にエアコンを設置しています。
スーパー極空は 床下のエアコンから1階と2階に冷暖房を行い、第1種全熱交換換気機器1台で換気を行っています。
アサヒアレックスは「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」特別優秀賞を2020年度に受賞してしています。
また、地盤改良工事についてもHPに詳しく書かれています。
地盤改良の調査会社と改良工事会社を分けることで利害関係とならないようにし、不要な改良工事を行わないようにしています。
アサヒアレックスにおいて2019年度の改良工事の発生割合は、5%と書かれています。
施工例の一部ですが、本体価格をHPで公開しています。
何が含まれていて何が除かれているのかは不明ですが、坪単価54.6万円から68.9万円までの価格の事例が掲載されています。
本社であるアサヒアレックスホールディングスのHPでは商品ラインナップが紹介されています。
自由設計の商品から企画型住宅の商品まであります。
私はアサヒアレックスを依頼する候補に・・
結論ですが、私はアサヒアレックスを候補に入れます。
理由は、十分な性能とデザイン性のある住宅が期待できるからです。
耐震性についても問題なく、標準で許容応力度計算による耐震等級3を取得できて、制震ダンパーも採用されています。
その一方で、アサヒアレックスは営業担当がいます。商品ラインナップもあり、工務店というよりはハウスメーカーのような雰囲気です。
会社の社風も体育会系とあります。私が苦手とする言葉です。
資料請求をしたいのですが、ガンガン営業されそうで二の足を踏んでいます。。
また、googleで会社名を検索すると、口コミに悪い評価が書かれています。
あまり気にするものではないと思いますが、実際に話を聞きに行く際は心に留めておきたい所です。
株式会社無添加計画 仙台支店
仙台市太白区東中田3-2-34
https://www.re-trust.com/
無添加計画の特徴は、自然素材を用いた家です。
室内は漆喰の塗り壁、断熱材はセルローズファイバーとビーズ法ポリスチレンフォームによるダブル断熱、外壁は遮熱塗料による塗り壁が標準です。
逆に健康に害をもたらす素材を一切使わない、としています。
合板や集成材、ビニルクロスや木工ボンド、サイディングやグラスウールを全く使用しません。
壁の断熱は内外ダブル断熱が標準で、気密測定は全棟実施しています。
パッシブ設計を行っており自然エネルギーを有効活用しています。
技術顧問に松尾設計室が就いています。
床下エアコンを採用している実例もあります。
耐震については、全棟で許容応力度計算を行っています。
無添加計画の設計は、施主の暮らしをインタビューすることから始まります。
当社の設計は、まずは「暮らしインタビュー」から始まります。
これは、お客様が今お住まいの家に当社の一級建築士が訪問し、今現在の住まい方、希望の住まい方、現在の収納量と必要な収納量、家族の食事の仕方、来客の頻度、ご家族の趣味、各部屋の使い方、などなど・・・。
様々な視点から「人」と「家」と「物」の関係をお教えいただき、お客様本人でも気付かない潜在的な欲求を踏まえた設計をするためのインタビューです。
そこから、独自の「設計コンセプト」を基準敏、お客様と一級建築士とで何度も話し合い、カタチをつくっていきます。
部屋があるから収納をつける、というような単純な設計でなく、「どうして」「そこに」「それがあるのか」を全体の動線と将来を見据えたバランスで設計の隅々に反映していきます。
https://www.re-trust.com/qanda/867/
そこに住む人に合わせた家のカタチを丁寧にヒアリングして設計を進めているようです。
時間をかけてしっかりと打ち合わせをするようです。
また、プラン作成は無料で行わず、有料になります。
契約する施主へプラン作成の人件費を反映させないためです。
費用については要問合せとなっています。
HPにはスタッフブログがあるほか、オーナーズブログという、施主のブログがあります。
建築中の方や住んでからの住み心地などを発信している方がいて参考になります。
私は無添加計画を依頼する候補に・・
結論ですが、私は無添加計画を候補に入れません。
理由は、自然素材を使うことにそこまでこだわりがないからです。
今まで自然素材以外で囲まれた空間でほとんどの時間を過ごしており、自分に健康被害はないと思っていますので、自然素材以外の素材を用いても構わないと思っています。
自然素材を使うことにこだわりたい方は是非検討していただきたい会社です。
株式会社佐藤工務店
宮城県栗原市志波姫沼崎北曽根125
https://satou-com10.net/
栗原市にある、地元密着で家づくりを行う工務店です。
年間着工棟数は1棟であり、規模は大きくありません。
その分、1邸に時間をかけて検討をしてもらえます。
SW(スーパーウォール)工法の取扱店であり、標準仕様でSW工法になります。
SW工法は、外壁や断熱材、防水シート等の面を構成する部材が一体となったSWパネルを用いた工法です。
在来軸組工法だけでなく、枠組壁工法(2×6)に対応するパネルもあります。
併せて計画換気システム、高断熱サッシ、ドアがセットとなるようです。
SW工法は全棟で気密測定を行っています。
佐藤工務店の場合は、C値の実績は0.2~0.5のようです。
断熱性能については、HEAT20 G2グレードを達成することを目標にしています。
耐震性能は、品確法による計算で耐震等級3を標準としています。
また、佐藤工務店ではデザイン住宅を取り扱っており、「TORETTIO」という規格型住宅になります。
これはSW工法取扱店で共通して販売しているもので、全国のSW工法取扱店で施工することが出来ます。
規格型住宅ではありますが、これに近い雰囲気にしてほしい!とお願いすれば自由設計の方でも近い雰囲気の家づくりができると思います。
私は佐藤工務店を依頼する候補に・・
結論ですが、私は佐藤工務店を候補に入れません。
理由は、栗原市周辺が施工エリアだからです。
私は仙台市で家を建てる予定ですので、残念ながら依頼することが出来ません。
栗原市周辺に居を構える予定の方は是非検討していただきたい工務店です。
ヒノケン株式会社
宮城県石巻市蛇田字中埣5番地8
http://hinoken.co.jp/
東北電力認定のeハウスビルダーであり、全棟がオール電化住宅です。
工法は木造軸組工法です。
ヒノケンは、将来にわたって長く住み続けられる家を提供します。
耐久性や断熱性能はもちろんのこと、ライフスタイルや家族構成の変化にも柔軟に対応できる家づくりを目指しています。
そのために、設計に入る前に施主へのヒアリングをじっくりと行い、生活スタイルや趣味、こだわりなどを細かく把握するようにしています。
断熱性能については、HEAT20 G2グレードを標準で達成しています。
気密測定は全棟で行っており、C値0.2~0.3を基準としています。
ヒノケンでは、気密測定は完成後のみ行っています。
通常、気密測定は工事中と完成後の2回行うものですが、ヒノケンではベテランの職人による気密施工を確実に行っているため、完成後のみの測定としているそうです。
それで一度も悪い数字は出ていないそうです。
また、床下エアコンを採用する例もあり、温熱環境には力を入れています。
断熱仕様は、ウレタンパネルによる充填断熱+付加断熱であり、繊維系断熱材は一切用いません。
また、「パッシブデザイン」にも取り組んでおり、建築地の方角や風向き、周辺の建物などの条件に合わせ、太陽光や風の自然エネルギーを活用した設計を行っています。
構造については、木造軸組工法であり、 許容応力度計算による耐震等級3を取得しています。
また、HPではホームサウナについて紹介しています。
ドライサウナ方式なら給排水工事不要で、追加費用100万円程度で導入可能なようです。
ヒノケンは一度資料請求をしており、実際に話を聞いたり、完成見学会にも参加させていただきました。
資料請求で届いた資料には、施工例の紹介や、定期的に発行している広報紙が入っていました。
体験して分かったヒノケンのこだわりについても紹介します。
ヒノケンの家は、外観がスタイリッシュな家が多いです。
外壁にガルバリウム鋼板を用いていたり、黒系の外観が多いと感じます。
南面の窓については、日射制御のための庇があります。
これもパッシブ設計の一つです。
内装もおしゃれに感じます。
また、吹き抜けの壁には幕板を取り付けないのが、ヒノケンの標準仕様です。
ヒノケンの年間着工棟数は15棟以内としています。
1棟1棟に力を入れるために上限を定めているそうです。
また、断熱材は基本的にウレタンパネル等の発泡系断熱材を用い、グラスウールやセルロースファイバーといった繊維系断熱材を使用しません。
窓にもこだわりがあり、引き違い窓は多くてもリビングの1か所までとしています。
気密性能を確保するため、それ以外の窓はツーアクション窓など気密性能の高い窓を提案しています。
施工可能地域は、宮城県全域です。
私はヒノケンを依頼する候補に・・
結論ですが、私はヒノケンを候補に入れたいのですが…現時点では入れません。
理由は、鎌田工務店と同じで、全棟がオール電化住宅だからです。
ガス乾燥機の乾太くんを使いたいと思っている間は、オール電化住宅は難しいですね。
デザイン的にこだわっている点は魅力的なんですけどね。
※後から判明しましたが、ヒノケンで建てた家でも、乾太くんを採用した例があるそうです。それなら候補になります。
有限会社杜の家スタジオ
宮城県富谷市杜乃橋2-29-1
https://morinoie-studio.jp/
杜の家スタジオで大事にしていることは、冷暖房の実燃費、光熱費を抑えることです。
そのために高気密・高断熱にこだわりを持って家を手掛けています。
Ua値よりも、実燃費の低い家をつくることを重視しています。
そして、30年40年経っても永く使える家を目指しています。
杜の家スタジオの特徴は、まず基礎にあります。
高基礎が標準であり、立ち上がりのコンクリートが1mもの高さになります。
その理由は、点検・補修等で人が通りやすくすることが一つ。
そして、防蟻対策のためです。防蟻剤の散布を抑えるために高基礎を始めたそうです。
防蟻のためにもう一つ、基礎は一回打設を標準としています。
通常、基礎コンクリートは底盤を打設し、立ち上がり部分を打設する二回打設です。
二回打設だと、立ち上がり部と底盤の境目が、シロアリの侵入のリスクになる場合があります。
一回打設によりそのリスクを避けています。
さらに、コンクリート内の鉄筋はダブル配筋が標準です。立ち上がりの幅も200mmとしています。
構造については、木造軸組工法や金物工法を採用しています。
耐震については全棟許容応力度計算を行っており、耐震等級3が標準です。
性能については、全棟で気密測定を行い、C値0.3以下を自社基準としています。
Ua値は0.25以下としています。
断熱材については、特にこだわりはなく、状況や予算に応じて何でも使い分けて施工しています。
その中でもHPで紹介しているのは、エコプロファイバーという繊維系の断熱材です。
秋田杉の樹皮を加工したものであり、自然素材です。
もちろん難燃性であり、吹き込みにより隙間なく詰め込みます。
自然素材系の材料をできるだけ使うことを基本としており、木製品は無塗装を標準として
います。が、押し付けるわけではなく、施主の要望に柔軟に対応するそうです。
モデルハウスの仕様については、HPに記載があり、以下の通りとなっています。
HP内にブログがあり、家づくりについての考え方などが詳しく書かれています。
施工例は一切掲載しておらず、実際にモデルハウスに案内した方に限定して紹介しています。
なお、資料の配布をしていないため、資料請求には一切応じていません。
情報の独り歩きを避けるためだそうです。
私は杜の家スタジオを依頼する候補に・・
結論ですが、私は杜の家スタジオを候補に入れます。
理由は、標準仕様で構造・断熱気密の全てにおいて文句なしの性能を誇っているからです。
私が調べた中では、宮城県内で確実にトップクラスです。
内外装については自然素材系の使用を標準ということですが、
私自身は特に自然素材系にはこだわりがないので、私の好みのデザインを提案できるかどうかは気になるところです。
実際に話を聞いてみないと分からない部分も多いので、聞いてみて分かったことがあれば更新したいと思います。
株式会社あいホーム
宮城県富谷市大清水1丁目31番地6
あいホームは、地元に根差したローコストビルダーです。
年間棟数207棟(https://kouzoucram.com/map/tohoku/#miyagiより)
を従業員数80名によって手掛けています。
最近になって商品ラインナップに高性能仕様が追加されました。
まず、「極[キワミ]ZEHの家」
付加断熱、高性能な玄関ドア、トリプルガラス樹脂サッシが標準仕様となっており、
Ua値0.29(プランによる)を実現しています。
そして、「全館空調の家」
「YUCACOシステム」による全館空調を標準仕様としています。
「YUCACOシステム」とは、家庭用のルームエアコン1台で全館空調を行うシステムです。
空調室に設けた1台のエアコンから各部屋に空調された空気を供給します。
上記の2つの商品については、高性能と言えます。
というのも、この2つの商品は壁の断熱構成がフェノールフォーム断熱材によるダブル断熱だからです。天井、床についてはHPから見つけられませんでしたが。
それ以外の商品は、発泡ウレタンフォームによる吹付断熱です。
上記の商品よりは断熱性能は下がってしまいます。
そして、2022年5月からは許容応力度計算に耐震等級3取得を全ての商品で取得しています。
構造に関しては「構造塾」を外部顧問としていることを明言しているので、安心できる要素になります。
ちなみに外部顧問とは書かれてないですが、
「松尾設計室」の松尾先生にも設計について直接指導をしてもらっているようです。
これは「建築知識ビルダーズ 48号」に載っている松尾さんの設計研修プログラム受講工務店一覧にもあいホームが載っていることからも分かります。
気密については、2022年4月以降に気密測定を全棟で行うようにしています。
C値の基準を「0.3」としています。
この数字なら十分高気密と言えます。
私はあいホームを依頼する候補に・・
結論ですが、私はあいホームを候補に入れません。
性能については2022年になってから問題ないレベルになってきていますが、
年間棟数を多くこなしてコストを抑えることから、
内外装や設備などの選択肢が少ないと思います。
特に外壁については、窯業系サイディング一択のようですので、うーん。。って感じです。
性能が担保されていて、見た目にはこだわりがない人にはオススメできます。
まとめ
以上、長くなってしまいましたが、私がリスト化した工務店についてそれぞれ検討を行いました。
私の考えも整理されてきたので、以下にまとめます。
現時点での完全な私の主観です。
まず、依頼したいと思う工務店トップ2は、
・杜の家スタジオ
・鈴木環境建設
です。
この2社は、どちらも性能はトップクラスであり、どちらも安心して高性能な住宅を建てられそうです。
鈴木環境建設はパッシブ換気システムが採用可能であることと、HPにデザイン的に好みの施工例が載っていたことがポイントです。
杜の家スタジオは標準で高基礎で一体打ちの基礎、許容応力度計算による耐震等級3であることがポイントです。
価格面がどうなるかはまだ分からないので、これによってまた考えが変わると思います。
次点に上がる工務店と個人的なポイントを以下に示します。
・ヒノケン:オール電化住宅。デザイン性の性能の高さが魅力。
・鎌田工務店:オール電化住宅。詳細な仕様を確定してから契約するので追加工事がない。
・パズルハウス:ローコストで高性能。フィッティングルームで間取りを実寸で調整することが出来る。
・ハンズホーム:標準で第一種全熱交換換気、床下エアコン、トリプルガラス樹脂サッシ。
・アサヒアレックス:全棟許容応力度計算、制震ダンパーが標準。デザインにこだわりを持っている。
・今野建業:パッシブハウスの施工実績あり。今後情報収集予定。
それ以外の下記の工務店は今のところ依頼したいとは考えていません。
・ソネケン
・高橋工務店
・あすなろ住建
・イノーバ
・無添加計画 仙台支店
・佐藤工務店
・あいホーム
といった感じで、考えが整理できました。
まだ工務店を検討している段階ですので、考えが変わったり、新たな情報を得た際は更新していきたいと思います。
ところで、ハウスメーカーや工務店を複数比較する際、1社ごとに話を聞きにいくと、ものすごく時間がかかりますよね。
実際に行ってみると分かりますが、1回あたり1~2時間は拘束されます。
それを何社も繰り返すとなると、貴重な休日が何日も潰れてしまいます。
自分達に合っているハウスメーカー、工務店はどこか。
できるだけ多くの会社から比較検討はしたいものの、
実際に足を運ぶと時間がかかってしまうため、下調べが必要です。
でも自分達だけでは調べるのにも限界があります。
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営業担当の紹介もしてくれますが、万が一相性が合わなかった際は営業担当の変更も可能です。
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家づくりは人生の中でも大きな決断です。
家族だけでなく、第三者からのアドバイスを受けた上で一歩踏み出すのもアリではないでしょうか。
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